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| - | 2011.03.25 Friday | - | - | pookmark | author : スポンサードリンク |
 

大阪に住むお袋から
「平林ビル取り壊されるみたいやで」ていう知らせが。

ええっ!? 

平林ビルといえば、
私が4歳から漫画家になる18歳まで、
およそ14年間住んでいた市営住宅の名称で、
相棒の中井くんに出会わせてくれ、
キン肉マンも産み出された、
いわば漫画家ゆでたまごを育んでくれたパワースポット。

これは写真でもいいから、
現存するうちにその雄姿だけでもおさめておこうと
行って参りました。

土曜、日曜を使って、
地下鉄を利用して大阪の南の端、
住之江公園そこから新交通ニュートラムに乗ってひと駅、
「平林」という駅でおりて、
そこから徒歩で市バス停留所正平橋に向かいます。 

駅に降り立った瞬間からもう緊張でドキドキです。

平林ビルの中の階段の壁には、
私と中井くんの書いたらくがきがいっぱいあり、 
その中にはキン肉マンの原型らしい絵もあると
噂で聞いたことがあります。

それが発見できたら収穫です。

はやる気持ちをおちつかせようと、
随行したクッチャラ嫁に昔話などしますが、
気はそぞろです。

道すがら見る周りの風景はあまり変わりありませんが、 
かつて木材で賑わった町も、
外国産の輸入加工木材の台頭や、
長引く不況などで往時の面影はありません。

「あった! あれだ」

駅から歩いて10分くらいで平林ビルにつきました。 

昔は30分くらいに感じましたが、
やはり子供の足だったのでそれくらいに感じたのかもしれません。

ゆでたまごを作った平林ビルは……、 
やはりイメージより小さかった。

子供の頃はもっと巨大に感じたのに、
ブルーのタイルの外観は当時お洒落な感じだったのに、
それは全て剥がされ、
コンクリート壁には茶色のペンキが無造作に塗られているだけでした。

「さっそく中に入ってみよう!」
と撮影係の嫁と入り口に向かうと、

な…なんと。


コンクリートで入り口は封鎖され、

中に人が立ち入れないようになっていました。 


立ち退きで住人も全て引っ越したみたいで、 

あたりに人っこ1人いず、まさに廃墟です。


遠目に2階をみると私たちが住んでいた

226号室のドアーが見えます。


廊下の逆の方向を見ると、

中井くん家族が住んでいた203号室のドアが見えます。

当時そのままです。


あぁ、かつてあの廊下を何回二人で行き来して

描いた漫画を見せあったか。


漫画家になる夢を語り合ったか。


廃墟のビルを見ながらそっと目を閉じると、 

往時は1階から5階までいっぱいの住人が住み、

子供たちの声がこだまし、

買い物のおばちゃんの井戸端会議、

夕げの匂いに満ちた住宅のシーンが、

昨日のことのように甦ってきます。


クッチャラ嫁にいっぱい写真とってもらいました。


「おい、おい、飴を舐める振動でピンボケに撮るなよ」

と軽口をたたく。

涙を悟られぬように。


47年間ありがとう、僕たちの平林ビル!


しかし取り壊さないでほしい…。








| - | 2010.03.16 Tuesday 17:29 | comments(4) | trackbacks(0) | pookmark | author : TAKASHI SHIMADA |
| - | 2011.03.25 Friday 17:29 | - | - | pookmark | author : スポンサードリンク |
コメント
思い出の住みかがなくなると思うと、淋しい気持ちになりますね。僕も幼少の頃より引っ越しが多かったですが、やはり、以前住んでいた家を見に行ったりしますね(;_;)その家の前や近所になると、当時の気持ちが甦ります。ゆでたまご先生にとって大切な場所ですね。4月には落ち着きますので休みの日に見に行きますね(__)頼むから残っていてほしい。
| キン肉マンワリ | 2010/03/16 7:01 PM |
こんにちは。
コメント失礼します。
私も子供の頃に住んでいた家や、
キン消し欲しさに通い詰めていたガチャガチャのあるショッピングセンターもいつの間にか取り壊され更地になって、私が住んでいた場所にも他の家が建ったりしていました。
お小遣いで買ったジャンプを読むのが家まで待ちきれず、歩きながら読んでいました。
それに何故かポケットにキン消しを持ち歩いていました。
母が洗濯する時に邪魔だと怒られたものです(笑)
とても久しぶりに訪れたので当然といえば当然なんですが、時代の流れというものが年を取るごとに寂しく感じる機会が多くなったような気がします。

今、ブログ見てその時の事を思い出してます。
夢を語り、追いかけ、振り向けばその場所はもう無い。
余計なコメントかもしれませんが、何だかシンクロしたような気がしてコメントさせてもらいました。

思い出の場所の最後に立ち会えてうらやましいですwww
長文失礼しました。
| | 2010/03/18 10:15 AM |
本日、4月初めての休日!!午後より聖地を探しに行きます!キンケシを持って行き、記念撮影する予定ですm(__)m
| キン肉マンワリ | 2010/04/06 8:00 AM |
こんにちは(^-^)/たった今、聖地を拝みました!!!キンケシと一緒に撮影しました!いい思い出になります!大満足の見学でした!
| キン肉マンワリ | 2010/04/06 6:08 PM |
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PROFILE

嶋田隆司
漫画家ゆでたまごのストーリー部門、原作シナリオ担当。1960年10月28日、大阪府大阪市西淀川区生まれ。小学生の頃にゆでたまごの相方である中井義則と出会い、中学時代からコンビで漫画を描き始める。中学2年生のときに描いた『ラーメン屋のトンやん』が近鉄漫画賞を受賞。1978年、高校3年生のときに描いた『キン肉マン』が赤塚賞準入選となり、翌1979年5月から『週刊少年ジャンプ』誌上にて『キン肉マン』の連載をスタート、漫画家デビューをはたす。1983年4月にはテレビアニメ放映がスタート。1984年7月には劇場版アニメも公開され、キャラクター商品の人気等も合わせて爆発的なキン肉マンブームを起こす。1985年、小学館漫画賞を受賞。ほかの代表作に『闘将!! 拉麺男』『ゆうれい小僧がやってきた!』などがある。現在、『週刊プレイボーイ』誌上にて、『キン肉マンII世』を好評連載中。
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